浮世絵師の葛飾北斎(1760年から1849年まで)は、およそ70年にもわたって描き続けられた多彩な作品は、没後約160年経っても、ますます高い評価を得て、世界の偉大な芸術家として広く注目されています。また葛飾北斎は、墨田区に生まれ、90年にも及ぶ長い生涯のうち、90回以上も引っ越したと言われていますが、そのほとんどを墨田区で過ごしながら、名作を数多く残しました。
北斎肖像 渓斎英泉画 ※協力:すみだ北斎美術館
所在地:東京都墨田区亀沢2-7-2開業日:2016年11月22日すみだ北斎美術館の建設地は、江戸時代に弘前藩津軽家の大名屋敷がありました。藩主からの依頼により、葛飾北斎は屏風に馬の絵を描いて帰ったというエピソードが残されていることなどから、この場所は葛飾北斎とゆかりのある深い土地だそうです。(すみだ北斎美術館より)※すみだ北斎美術館のロゴマークは、国内外から1634点にも及ぶデザイン案から選ばれました。ロゴマークの元となった作品は「冨嶽三十六景 山下白雨」です。富士山の裾野に描かれている稲妻だそうです。
冨嶽三十六景 御厩川岸より両国橋夕陽見(アートマグネット・Art Magnet)
両国橋を通し、群青のシルエットとなって浮かぶ富士山。うっすらと染まっていく夕暮れの空です。
冨嶽三十六景 隅田川関屋の里(アートマグネット・Art Magnet)
馬で疾走する旅装姿の3人の武士が躍動感のある近景に対し、静かで雄大な富士山が遠景で描かれてます。
冨嶽三十六景 山下白雨(アートマグネット・Art Magnet)
夏の積乱雲がたち黒雲に覆われ稲妻が走る大地の躍動感があります。「黒富士」と呼ばれています。
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